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NUR

by ogura nana

わたしについて

自分さえもが予想しなかったことをするのは気持ちがいい。

なんでも「こうなりたい」から始まる。わたしは気がついた頃から本が好きだった、今でも本に囲まれたベットを作るのが将来の夢。読み終えて顔を一気に上げれば現実に引き戻される。あの中だけで繰り広げられる世界感が夢みたいで面白いと思った。そしたら今度そんな夢みたいなことを自分の世界でもしてみたくなって、もっと広い世界へ。いつか何も知らない海外に行ってみたいと思うようになった。

それと同時に書籍のデザイナーになりたいと思うようになった、シャイだったから誰にも言えなかったけど。本を読む時間は常に自分のペースでいいし、かっこいい本はかっこいいから、好きで。どびっきりの刺激をくれるから。それだけ。

なんでも理由なんてどうでもよくて自分がいいと思ったことをどれだけ素直に行動に起こせるか、私は最近そこを大切にしている。大切にしようと意識しないと、怖くなって怯んじゃうから。

世界を歩くこと

初めて海外を訪れたのは19 歳の春休み、そこから旅の非現実な面白さに夢中になって学校に通いながら旅に出る日々。

モロッコを訪れたのは2016年の6 月と9 月にそれぞれ2 週間前後。初めてのモロッコ旅を終え成田空港から家に帰る道のりで次の航空券を調べていた、そして旅から帰ってきて3 日後には次のモロッコ旅の航空券をとるほど、モロッコの魅力にどハマりしてしまった。

下はアフリカ、アラブの雰囲気漂う中東、北に行けばスペインがすぐ目の前。モロッコは植民地支配されていたフランスの面影が強く残る、ヨーロピアンでかつアラブの雰囲気が混ざり合うエキゾチックで全てをの初めてを詰め込んだ、私にとってはそんな国だった。タクシーに乗ろうとすれば「フランス語か、アラビア語が話せるか?」と聞かれる。やっと西へ西へ、辿りついた実感が湧いた。

好きな国を聞かれた時、思い浮かぶ国ではきっと誰かの優しさに触れた経験があるのだと思う。モロッコでこの人に出会わなかったらこんなにもこの国を好きにならなかった、そう言い切れる出逢いを沢山した。

わたしは旅をすると、まるで恋をしている感覚みたいに、どうしようもなく夢中になってしまう。そう思った時この熱量をカタチに起こしたくて、今年の始めに、人生初めてのモロッコの写真展を開催した。

NUR

何も知らなかったこの国で光を感じた、この旅は甘い風に吹かれる恋に似ている。

現役専門学生21歳のわたしが見てきたセカイ
ただ遠くに、誰も知らない何も知らない場所へ行きたくて飛行機に乗った
夢にみた憧れの地、サハラ砂漠と街全体が青く染まるシャフシャウエン

スパイスの香り漂う甘い風を浴びて、耳元を流れるアラビア語を聞いて
スカーフで肌を隠す女性たちを見て異国を感じる

テーマは「نور -NUR- (ヌール)」

日本語の直訳は光。でも「可能性」とか目に見えない「方向性」とか日本語に訳しきれない意味のある言葉。ヌールで始まればヌールで終わるということわざもあるように

モロッコで、何か特別な光を感じた、この国の可能性、自分の可能性。いっぱいのヌールを浴びてきた。そんなモロッコが愛おしくて仕方ない、私の旅は恋に似ている。

ひとりでも多くの人に私の撮影した写真を見てヌールを感じてもらえるような、そんな想いで展示会をした。知ってる人はごめんね、私が展示会をしたこと、そもそもモロッコへ行ったことを知らない人へ、どんなことを感じて写真を撮っていたか少しでも伝えたい。そして最近どこへ行ってもNURが潜んでいることに気がついた。

フィルム写真の拘り

自分と他人を比べることがあると思う、みんな人間だから。私はデザインの専門学校へ入ってとびっきり絵が下手でどうしようもなくて、自分がみんなより勝ってる部分がなにひとつなくてこの先の希望とか夢とか正直見えなくて入学して半年後には学校を辞めようと思っていた。そんな時、絵が描けないなら写真でも上手に撮れたらいいのになーと思って使い捨てカメラを私生活で持ち歩いてみることにした。

日常の何気ない瞬間から忘れたくない一瞬までシャッターを切って残していくうちに気がついたら写真にのめり込んでいて毎回かかる現像費だってもったいないとも思わなかった。

フィルムの写し出す色の淡さが、覚えているのに鮮やかに思い出せない記憶のもどかしさに似ていて、鮮明な「今」を撮影したはずなのに現像が終わる頃には「自分の脳内の記憶」を映し出されたようなそのなんとも言えない不思議な感覚がたまらなくて、夢中になって続けている。きっと、もっとずっと。

nanairo life

「虹色( 七色) のセカイに私( なな) 色のセカイにみんなを巻き込んでいく台風みたいな人間になりたい。」

これは自分の人生で大切にしている言葉。わたしは今もこれからもそうやって私らしく、たくさんの人にNURを感じてもらえるようなアクションをおこしていきたいし、旅で感じたことをクリエイティブに落とし込んでいきたい。わたしにしかできないような生き方をしていきたい。

走り出さなきゃ、夏に追い越されちゃう、もうそんな季節。


ogura nana
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